研究課題
挑戦的研究(萌芽)
市販のIRカメラでは測定できない-40℃以下の低温で温度分布計測を実現する。航空機・風車の着氷現象等の解明、冷凍冷蔵庫開発など低温場の理解が重要な分野は多いが、IRカメラは放射が弱い-40℃以下で利用できないため、これらの分野の流れの評価に適用できない。LNGの冷熱や将来の液体水素の冷熱を最大限活用する技術、冷凍技術などの開発においても同様に温度分布の測定手段がない。本研究では、低温で温度依存性を失うとされてきた無機蛍光体に着目し、-190℃~-40℃の範囲で感温性を持ち、多様な流体環境で100μ秒以内で温度変化に応答するTSPセンサ膜を開発し、凍結現象の可視化などに適用する。