研究課題
挑戦的研究(萌芽)
使用済み核燃料の処理方法の一つとして、高エネルギー・大出力の小型加速器による核種分離・変換が検討されている。小型加速器として、サイクロトロンが有力であるが、等磁性磁場とAVFを発生させるために複雑なマグネット構造が必要であり、装置価格を高騰させ、運転コストも増加させている。これら問題の解決策として、サイクロトロン自動共鳴法の適用を検討する。サイクロトロン自動共鳴法は、電子加速しか成功事例がなかったが、陽子加速について挑戦的な検討を行う。そのために、9T強の磁場を半径1mの大口径で発生させる必要があり、挑戦的な研究である。そして、エネルギー収支、経済性までを考慮した使用済み核燃料処理に取り組む。