研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ディスプレイ駆動用薄膜トランジスタ(TFT)の半導体材料として、アモルファス酸化物半導体(AOS)の一つである酸化インジウムにシリコンを添加したIn-Si-Oを用いる。薄膜作製方法として、溶液法を採用する。溶液法とアモルファス材料を組み合わせることで、高性能と高生産性を両立する。さらに、成膜時の基板の表面の性質(疎水性・親水性)、成膜後の酸素欠損や残留物など溶液法特有の電子物性低下の起源を輸送特性、電子状態、残留物評価によって明らかにする。それらの結果をもとに、キャリアの散乱源や外因的なキャリアを低減し、実用に必要な特性を示す高品質半導体薄膜を作製する。