研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では,河川増水時に橋脚支持地盤の洗掘現象によって生じる橋脚の被災について,土中の水の流れによる内部侵食現象に着目し,その発生条件と土の強度・変形特性に及ぼす影響を解明する.この背景として,近年の洗掘被災事例の中には一般的な被災パターンとは異なり,橋脚が顕著な傾斜を伴わずに大きな沈下を示す等,橋脚直下の内部侵食現象が原因とみられる被災が発生しているためである.具体的には,①一般の「水」を用いた屈折率マッチング法に適合する樹脂製の透明球形材料の開発,②透明球形材料を用いた内部侵食現象の可視化実験,③透明橋脚模型を用いた水理模型実験,④透明球形材料のその他の活用法の検討を行う.