研究課題
挑戦的研究(萌芽)
保水性の極めて高い層状粘土材料の層間部に回収可能な形態でCO2を溶解・貯蔵する技術の開発に挑戦する.粘土鉱物単位結晶構造,層間水,層間水中の陽イオン組成の観点から特性の異なる複数の層状粘土材料に対し,一定流量通気型CO2固定化試験を実施し,含水比(自然含水比~液性限界まで)と乾燥密度をパラメータとして,CO2溶解・貯蔵性能を定量測定し,データベース化を進める.さらにCO2の回収可能性について,太陽光等を想定した130℃前後の加熱によるCO2の回収量を測定する.最終的には,これらの実験的研究を総合化し,層状粘土材料を利用したCO2溶解・貯蔵・回収システムという極めて挑戦的で独創的な提案を行う.