研究課題
挑戦的研究(萌芽)
電波と光の間に位置するテラヘルツ領域は、この30年間の発展により新しい学問領域や応用展開を切り開いてきた。これまでテラヘルツ分光技術はフォトニクス技術によって牽引されて発展し、とりわけ、電磁波の強度だけではなく電場の測定が可能なコヒーレント計測技術の貢献は大きい。しかし、高価で専門知識が必要な大型システムになるのが難点であった。そのため、どんなに素晴らしい計測・応用技術も原理実証で終わることが多く、広く普及することはなかった。本研究では小型の半導体デバイスのみでコヒーレントテラヘルツ分光を行う技術を開拓し、テラヘルツ技術のさらなる学術的・産業的発展を図る。