研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究は分子内スピン偏極型キラル発光材料の開発と円偏光発光(CPL)ならびにEL特性を両立した円偏光発光デバイスの開発を目的としている。研究目的を達成するため,スピン角運動量の変化に基づくCPLを積極的に利用する。具体的には,(i)安定ラジカルを導入したキラル発光材料を開発し,(ii)合成したキラルラジカル発光材料の磁場下でのCPLを含む分光測定を行い,(iii)キラルラジカル発光材料を用いたCP-OLEDを開発するとともにデバイスの磁場下でのCPL特性を評価する。以上の研究を通して,光学遷移におけるスピン角運動量の変化と分子の対称性が反映する電気,磁気遷移双極子モーメントとの相関を理解する。