研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では公募者が近年独自に開発した初の入手容易な8の字型π共役分子を液晶のキラルドーパントとして活用することで、ブルー相という産学両面から注目されながらも安定性に乏しい液晶相を格段に安定化する技術を確立する。8の字型分子はD2対称なキラル構造を有するが、この対称性は汎用されるキラル分子であるビナフチルやヘリセンよりも高い。本研究では、この高い構造対称性が、ブルー相に特徴的な二重ねじれの液晶配列を効果的に安定化することを期待している。