研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究では、濃硫酸を超える酸性を示す超酸中でも強い蛍光発光を示す超酸耐性ホウ素-ジピロメテン(BODIPY)色素を開発し、その色素を酸性材料の染色やセンサーとしての応用に用いる。BODIPY色素は、細胞染色等に広く応用されているが、酸性条件において脱ホウ素化が進行し蛍光発光が失われるという実用的な問題点があった。本研究では、3つのピロールで構成されるマクロサイクルとホウ素原子のシナジー効果を用いて、超酸中でも脱ホウ素化を防ぎつつ蛍光発光が維持される新しいBODIPY色素の合成開発を行う。さらに、強酸性材料の蛍光染色や酸性度を発光定量に応用する。