研究課題
挑戦的研究(萌芽)
植物細胞由来の代謝産物は、さまざまな形で日常生活に利用されている。多様な植物メタボロームを構築する上で中心的な役割を果たしているのが、葉緑体に代表されるプラスチドである。代謝産物の利活用には、輸送体や酵素などのタンパク質を葉緑体内の各区画に自由自在に局在化させる技術が不可欠である。本研究では葉緑体工学に革新をもたらすタンパク質局在化システムの開発を試みる。具体的には葉緑体内包膜へ機能的な異種タンパク質を局在化させる手法を確立する。これにより、合成生物学的手法に基づく葉緑体代謝機能改変の可能性が飛躍的に高まると期待される。