研究課題
挑戦的研究(萌芽)
口腔内には、約700種の常在菌が存在する他、食事や呼吸のたびに、細菌や毒物を含む様々な物質が侵入するため、口腔内には屈強な生体防御システムが必要である。現在までに、唾液の抗菌作用やムチンによる表皮バリア機能などが分かっているが、より強力な口腔内生体防御システムが存在が示唆されている。我々はこれまで、味細胞の三次元培養系(味蕾オルガノイド培養系)の構築に成功したことで、困難であった味細胞の解析を可能にしてきた。そこで本研究では、味細胞が異物を検知した後、舌上皮周辺に存在する免疫細胞を活性化し、異物排除に向けた応答を惹起するとの仮説を立て、味細胞と免疫細胞の相互作用を調べることを目的とした。