研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ヤガの活動性は複眼の明暗順応に連動し、複眼が明順応すると活動を停止するとされている。また、ヤガは夜行性のため、雌成虫による寄主植物探索に視覚はあまり使われていないと考えられている。しかし、研究代表者の堀はヤガ科のウワバで、寄主探索に視覚が重要な役割をしている可能性を見出した。さらに、複眼の明暗順応が活動性に連動しているのではなく、複眼からの光入力の大きさが活動性に重要である可能性を見出した。本課題では、明暗順応と活動性の連動という従来説をもう一度見直し、光強度と明暗順応、活動性、寄主探索の効率性との関係を明らかにし、さらに、化学感覚と視覚の両面から寄主選択に働く感覚情報の全容を明らかにする。