研究課題
挑戦的研究(萌芽)
イネMEL2は、減数分裂移行直前の生殖母細胞質でRNAとタンパク質から成るRNP顆粒を形成し、減数分裂への適切な移行を制御する。生殖母細胞質においてMEL2顆粒を適切なタイミングで消長させる制御機構が、減数分裂周期制御と密接に関連し、正常な減数分裂イベントを担保する。本研究では、生殖成長期における温度など環境ストレスを感知して、遺伝的多様性の創出に不可欠な減数分裂過程への影響を緩和するRNP顆粒因子としてMEL2を仮定する。減数分裂開始期の生殖母細胞発生に影響するストレス条件や、MEL2顆粒形成パターンと温度など環境ストレス変化、種子生産性との因果関係の解析を通じて、上記仮定の検証を行う。