研究課題
挑戦的研究(萌芽)
変温動物である昆虫は環境温度の変化に弱く、越冬のための様々な戦略を進化させることで環境に適応し、時にはそれが害虫の拡大に繋がってきた。本研究では、冬季にストレス耐性を獲得して寒帯地域にも拡大しつつある果実害虫のオウトウショウジョウバエや、その近縁種であるモデル生物キイロショウジョウバエを用いて、低温環境でのストレス耐性を誘導する温度受容メカニズムを明らかにする。さらにその温度受容システムに人為的に介入する手法を開発し、生存と繁殖を抑止する新しい害虫防除戦略を提案する。