RNAの自己集合能を利用した細胞内空間の区画化機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K21933
• 研究種目: 挑戦的研究(萌芽)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 廣瀬 哲郎 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (30273220)
• 研究期間 (年度): 2024-06-28 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円); 2026年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: RNA / condensate

研究開始時の研究の概要

細胞内相分離は、主にタンパク質の天然変性領域（IDR）の多価相互作用によって引き起こされ、非膜構造体の形成を通して細胞内空間を区画するために働くと考えられてきた。一方で、特定のリピートRNAを骨格とした核内ストレス体は、RNAだけで自己集合した「RNAコア」を中核とした新しい機序で形成されることが示唆された。このRNAコアは、特定のRNA配列が有する「自己集合性」という根源的特性によって形成される。そこで本研究では、試験管内系と超解像観察を併用して、RNAコアを細胞内で再現しその実在を証明し、RNAの自己集合性が先導する細胞内相分離の新しい基盤概念を確立する。