研究課題
挑戦的研究(萌芽)
タンパク質合成装置であるリボソームは、同一構造を保ち続ける安定な複合体であり、タンパク質を分け隔てなく合成する、と長年信じられていた。しかし、申請者らは中枢神経系ニューロンの軸索で、細胞質中のリボソーム構成タンパク質を取り込むことでリボソームの組成が変化する「リボソーム再編成」現象を観察した。本研究では、軸索特異的なリボソーム構成タンパク質がリボソームに取り込まれることで軸索機能に専門特化したリボソームに改造される、という新しい遺伝子制御機構を証明するため、光照射分子不活性化法を応用して特定のRPを含むリボソームの機能をレーザー照射により時空間的に制御する新手法を開発する。