研究課題
挑戦的研究(萌芽)
植物の受精は通常、葯から放たれた花粉が、風や生物の媒介によって、雌しべの柱頭に付着、発芽し、花粉管を胚珠に到達させることで起こる。しかし、オオバコ科の水草ミズハコベでは、花粉が葯内で発芽し、花粉管が茎の内部を通って近くの雌花の基部から胚珠に到達する。この「内生隣花受精」は、初めて報告された際の簡単な記載以外にはほとんど情報がなかった。近年、ミズハコベとその仲間は、別の研究のために申請者らによって研究基盤が整備されてきている。そこで、その基盤を活用して、この特異な受精様式の仕組みの解明を目指す。