研究課題
挑戦的研究(萌芽)
発音器官と聴覚器官の機能分化に共通する分子基盤の解明を通して、生物に普遍的に見られる「対として機能する器官」の共進化プロセスの理解に挑戦することを目的とする。動物がもつ音響コミュニケーションの獲得進化の理解には、発音-聴覚器官を「対として機能する器官」と捉え、その共進化プロセスを検証することが必要とされる。これまでに、神経生物学、動物行動学的アプローチにより、発音と情報処理(学習、能力)における共進化モデルが提唱されている。一方、発音-聴覚器官は発生学的由来が異なる組織であるため、器官レベルでの発生機構に基づいた共進化プロセスを説明可能な分子メカニズムは全く不明である。