研究課題
挑戦的研究(萌芽)
嚢舌類ウミウシで発見された大規模な自切・再生がなぜみられるのかという適応的意義やその進化過程を,以下のサブテーマの元,解明する。1) 自切の適応的意義:想定される捕食者や寄生者に対する自切の有無とその効果を実験的に解明し,かつ自切のコストに見合った利益を得ているのかを評価する。2) 盗葉緑体との関係:「嚢舌類が餌から得た葉緑体による光合成で生じるエネルギーが体部の再生に貢献する」という仮説を検証する。3) 再生能の進化:多くの嚢舌類における再生能を調べ,系統樹を利用した進化過程と進化的要因を推定する。4) モデル生物化:これらの実験に用いるための安定飼育系を確立する。