研究課題
挑戦的研究(萌芽)
ラマン分光法はタンパク質の構造解析手法として古くから用いられてきたが、ラマン散乱光は非常に微弱であり、1 mM以上の高濃度のタンパク質溶液が必要であった。そこで本研究では、水とポリエチレングリコール(PEG)の液-液相分離を利用したタンパク質溶液の高感度測定法を提案する。水とPEGの液-液相分離によって生じた水の液滴内にタンパク質を濃縮させ、液滴内のラマンスペクトルを測定することで感度を100倍以上向上させることができる。本研究では、開発した濃縮法を確立するとともに、様々なタンパク質や核酸、エクソソームなどの生体試料に適用し、生体分子の高感度検出法として確立させる。