研究課題
挑戦的研究(萌芽)
DNA修復機構の異常は悪性腫瘍全体の25%以上にみられる。本研究では、ミスマッチ修復(MMR)/相同組換え(HR)欠損がんを対象とした全く新しい診断・治療法の開発に挑む。具体的には、標的細胞でのみ正常な遺伝子が生成されるDNAカセットを理論的に構築し、細胞に一過性導入した際の効果を幅広く検証する。個別化医療の高度化に向け信頼度の高い診断技術が今後一層重要となるが、本研究の成果は従来法よりも正確で迅速なコンパニオン診断の開発に直結する。また、MMR欠損がんに対しては副作用の小さな新規治療戦略の開発に繋がることが期待される。