研究課題
挑戦的研究(萌芽)
申請者は、ボールミルを稼働させることによって生じるメカノエネルギーを用いることで、N2やCO2など安定なガス状分子から有用な機能性分子への化学変換が可能となり、産業構造を変革させると考える。CO2を入手容易な炭素資源と捉え合成原料として有効活用できれば、環境問題と資源問題を同時に解決する優れた手法となる。また、役割を終えた機能性分子は単に燃やして廃棄するのではなく、生じたCO2を炭素資源としてメカノケミカル的に分解・再資源化する。最終的には、生じたCO2を大気中へ全く放出することなく「メカノエネルギーによるカーボンリサイクル社会」を実現する。