研究課題
挑戦的研究(萌芽)
感覚情報のうち身体の動きや姿勢の情報を伝える「固有感覚」の機能を調べようとしたらどうしたらよいだろうか?固有感覚は別名深部感覚とも呼ばれ、その受容器は筋肉や腱といった身体の深部にある。そのため固有感覚に対して実験的な操作を与えることは非常に困難である。このような物理的制約のため他の感覚モダリティに比べて固有感覚が動物の身体運動や身体認知にどのように機能しているのかについての理解は圧倒的に不足してしまっている。本研究ではこの技術的な問題を克服するために、機能的電気刺激法により人工的固有感覚を引き起こすシステムを開発して、固有感覚経路を身体から「外在化」することを目指す。