研究課題
挑戦的研究(萌芽)
慢性腎臓病(chronic kidney disease, CKD)の進行とともに認知症やアルツハイマー病(Alzheimer's disease,AD)の罹患率が増加する。しかしながら,この遠隔臓器間相互作用を制御する分子機序は未解明である。研究代表者は,CKDが血液脳関門(blood-brain barrier,BBB)の破綻と不溶性タウタンパク質の蓄積を引き起こし,ADと一部共通した病態によって認知機能を低下させる可能性を示す,複数の先行研究結果を得ている。本研究は,CKDによってBBBが破綻し,認知機能障害が起こる分子メカニズムを解明し,治療標的分子の同定と治療戦略の創出を目的とする。