研究課題
挑戦的研究(萌芽)
潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患の発症メカニズムは不明ですが、何らかの宿主の遺伝子変異と腸内細菌などの環境因子により免疫が過剰に活性化した結果、慢性的な腸炎が発症すると考えられております。近年、迷走神経をはじめとした自律神経を介した腸と脳の相互連間が、中枢神経の疾患であるうつ病や認知機能障害に加えて腸の疾患である炎症性腸疾患の病態形成に寄与している可能性が示唆されています。本研究では、申請者らのこれまでの報告に基づき、自律神経の機能を解析する新たな研究手法を開発し、自律神経による新たな免疫制御機構を明らかにし、腸炎に関与する新しい治療標的分子の同定を目指します。