研究課題
挑戦的研究(萌芽)
肺MAC症は患者数が急増している難治性呼吸器疾患であるが、菌の増殖が遅く、臨床経過が年単位であるため、診断時に病態の進行を予測することは困難であった。申請者は、高病原性菌株MAC菌株を感染させたマウスにおいて、病態の重症化に呼応して好中球の誘導がみられることを誌上発表した。この結果は、菌に感染した好中球(感染好中球)が生体における肺MAC症の病態進展の指標になる可能性を示唆する。本研究では、申請者が確立した肺MAC症感染モデルマウスにおいて、感染好中球が病態進展に寄与することを証明し、肺MAC症患者由来喀痰からの感染好中球検出法を確立する。