研究課題
挑戦的研究(萌芽)
再生医療は組織や臓器の欠損や機能不全に対して,幹細胞を用いて機能を回復する現代の最新医療である.脂肪幹細胞は,脂肪組織に存在する間葉系幹細胞であり,他の間葉系幹細胞に比べて生体からの採取が容易であり,優れた多分化能を有する.このことから再生医療への応用が非常に期待される.近年,日本では高齢者人口の増加にともない,再生医療を受ける患者が高齢化している.しかし,高齢者から採取した脂肪幹細胞が,若年者の脂肪幹細胞と同等の未分化状態や多分化能を維持しているかはわからない.そこで,本研究では,この点を明らかにし、高齢者の再生医療の実現化に繋げる.