研究課題
挑戦的研究(萌芽)
近紫外から可視領域の光を吸収するn-σ*遷移に着目し、孤立電子対(n電子)を有する15~17族典型元素(E)のE-EおよびE-C(炭素)単結合に太陽光を照射し、典型元素ラジカルと炭素ラジカルを発生させ、原理的に出発基質をすべて生成物に組込める「付加型反応」の開発を行う。この検討に基づいて多様なヘテロ原子化合物の環境に調和した合成プロセスを確立する。さらに本手法を利用して、無尽蔵な太陽光と空気を駆動力とする機能性分子の資源・エネルギー循環型の合成プロセス創生に挑戦するとともに、付加反応に環化や多段階反応を組込むことで、多様な有機分子のone-potかつ高原子効率的な化学プロセスの創生を目指す。