研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究の目的は、衣料用柔軟仕上げ剤の主成分として多量に使用されているトリエタノールアミン・4級アンモニウム塩(以下、TEAQ)の底質汚染実態を解明することである。TEAQは下水処理施設等で速やかに分解されるといわれているが、大量に使用されているため一部が環境に放出され、底質に沈降、吸着、残留している可能性がある。本研究では新規LC/MS分析手法を用いて河川底質中の測定を行い、特に下水処理放流水の影響、雨天時越流の影響、生分解による河川流下に伴う濃度減衰、の3点を明らかにすべく研究を行う。