研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、近代日本における民衆宗教の活動の解明に向けて、教派神道の教会制度と、その制度下で各地につくられた教会の動向を明らかにし、教会の特質を提示することである。近世後期から近代において民衆の間に起こった創唱的宗教である民衆宗教の多くは、明治政府によりつくられた教派神道体制の下、教会を基礎的単位として活動を行った。本研究では、戦前期を通じた教会の変動を、制度研究、定量研究、事例研究を組み合わせて分析する。教会がいかなる規制や保護を受けながら、質的・量的に変化していたのか解明することは、民衆宗教を近代社会の中で捉えながら検証するために必要な基礎的研究である。