多フォトン・フォノン過程としてのHerzberg-Teller効果

• 研究課題/領域番号: 24K23082
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 0501:物理化学、機能物性化学、有機化学、高分子、有機材料、生体分子化学およびその関連分野
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 大田 航 京都大学, 福井謙一記念研究センター, 特定助教 (71002185)
• 研究期間 (年度): 2024-07-31 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: Herzberg-Teller効果 / 輻射遷移 / 振電相互作用 / フォノン / フォトン

研究開始時の研究の概要

近年、輻射遷移におけるHerzberg-Teller効果を用いた蛍光増強が注目を浴びており、その理解は光化学の基礎だけでなく、有機EL素子等への応用においても重要である。
しかし、Herzberg-Teller効果を分子構造と関連付けながら理解するための理論は不十分である。
本研究では、粗断熱近似に基づく無輻射遷移理論を輻射遷移理論へと拡張し、Herzberg-Teller効果を１フォトン・１フォノン過程として記述することを目的とする。
そして、全振動モードを考慮したHerzberg-Teller効果の計算により、遷移と振電相互作用の定量的な関係を明らかにし、光機能性材料の機能発現機構の解明を行う。