自然免疫細胞における膜型分子を介した新規がん免疫監視機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K23317
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 0803:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 稲益 咲季 (松本咲季) 神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (60998821)
• 研究期間 (年度): 2024-07-31 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: がん免疫 / 自然免疫 / シグナル伝達 / 抗腫瘍免疫応答 / SIRPβ

研究開始時の研究の概要

がん細胞を取り巻く「がん微小環境」を構成する免疫細胞の機能は、がん細胞や周辺の非腫瘍性細胞によって抑制的に制御され、がん免疫監視逃避や治療抵抗性の獲得に関与しているが、その制御機構については十分に明らかとはなっていない。研究代表者らは、自然免疫細胞であるマクロファージや樹状細胞、好中球に発現する膜型分子SIRPβに作用する抗体が、腫瘍モデルマウスにおいて抗腫瘍効果を発揮することを見出しつつある。本研究では、膜型分子SIRPβを介した自然免疫細胞による新たながん免疫監視機構を解明するとともに、新規のがん治療法の基礎的研究を行う。