肺高血圧症は肺動脈圧が上昇し循環不全をきたす難治性疾患である。肺高血圧症の診断基準が2022年に改定され、従来の「平均肺動脈圧 25 mmHg以上」から「20 mmHgを超える場合」に変更された。しかし、この平均肺動脈圧 21-24 mmHgの集団の患者背景やリスク因子、予後は十分に解明されていない。また、この集団が従来の肺高血圧症の前段階なのか不明である。 本研究の目的は平均肺動脈圧 21-24 mmHgの特徴を明らかにすることである。本研究によって新たな肺高血圧症である平均肺動脈圧21-24 mmHgの集団に関する治療や今後の研究の方向性に新たな知見がもたらされることが期待される。
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