研究課題
研究活動スタート支援
サングイニスレンサ球菌は、重篤な全身疾患である感染性心内膜炎の主な起因菌である。サングイニスレンサ球菌が感染性心内膜炎を発症させる上で、宿主細胞への付着は極めて重要であり、付着には線毛が大きく寄与すると考えられる。しかし、サングイニスレンサ球菌の線毛タンパク質の構造や多量体化機構は不明である。本研究では、サングイニスレンサ球菌の線毛タンパク質の構造をX線結晶構造解析により決定し、量子化学計算を用いて線毛タンパク質の連結機構を三次元・原子レベルで明らかにする。得られた構造情報より線毛タンパク質の連結を阻害する化合物のin silico創薬を行い、感染制御を可能にする新規創薬モデルの構築を目指す。