近年の歯科医療は口腔機能の獲得・維持・回復を主体とした治療・管理・連携型へと移行しており、口腔機能発達不全症に対しては、適切な評価・診断とこれに基づいた介入による機能の獲得が求められる。しかし、従来の臨床における評価法は術者の主観によるものに限られており、小児や障がい児など協力が困難な対象に適応可能な科学的根拠に基づいた評価法や指導法は確立されていない。そこで本研究では、摂食機能を含めた口腔機能に問題を認める小児に対して、非侵襲的かつ簡便な操作による3次元動作解析が可能であるバイタルセンシングカメラによる捕食時の頭部運動の解析を実施する。
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