研究課題
特別研究員奨励費
本研究の目的は、現代のアンデス牧畜社会において、人間と家畜・野生動物とのかかわりに焦点を当て、現地に新たな近代的な知がもたらされるときに起こる摩擦や、人びとがそういった状況といかに交渉しているかを明らかにすることである。非人間の存在を「ともに生きる」存在として捉え、人間による支配・制御の対象としてではなく、その結びつきや関係性から捉えなおそうというマルチスピーシーズの視点をとりいれ、家畜であるアルパカ・リャマだけではなく、ビクーニャやキツネといった野生動物と人びととのかかわりにも注目する。