研究課題
特別研究員奨励費
困ったときに互いを助け合うような互酬的協力関係はあらゆる社会の礎である。ただし、互酬的協力を成立させるには、自らが協力するだけでなく、相手からも協力を得なければならない。これまでこの問題は、いかにして目の前の相手から協力を引き出すかというパートナー制御と、いかにして協力してくれる相手を見つけるかというパートナー選択の、二つの異なる問題として別々に検討されてきた。本研究は、人々はパートナー制御と選択の二つの問題に同時に直面しているという観点から、パートナー制御と選択を使い分けて協力を成立させる心理機序について解明する。