研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、植民地朝鮮の農業学校・農業補習学校に通った男子青年たちの学籍簿の整理と分析を中心としつつ、それに付随する現地調査や教科書、個人記録などの分析を通して、彼ら(主に地方青年)の出身地域や自宅の経済規模、社会的地位、教育内容、修了後の進路、その背景にある植民地的社会状況など、彼らの教育経験を総合的に明らかにするものである。具体的には、各学籍簿それぞれの分析に加え、学籍簿同士の比較、あるいは発見していく地域資料との比較を通じて、植民地期朝鮮において両学校がいかなる役割を果たしたのかについて、社会史的・日常史的な考察を押し進めていく。