研究課題
特別研究員奨励費
本研究では,マイクロ流体チップテクノロジーと金属ナノマテリアルの新奇な物理化学的性質を融合し,ウイルス感染症の早期診断を目的とした簡便・迅速・超高感度に標的タンパク質の検査が可能な多項目デジタル表面増強ラマン散乱(SERS)定量診断デバイスの開発を行う.本デバイスの特徴は,①メソポーラス金属薄膜およびSERSタグによる超高感度な検査(ウイルス1コピーレベル)が可能であり,②表面弾性波(SAW)ミキサを用いた抗原抗体反応の高効率的な促進による迅速診断(15min以内)が可能であり,さらに,③複数種のウイルス感染症の絶対定量同時診断が実施できることである.