研究課題
特別研究員奨励費
液胞型ATPase(Vacuolar-type ATPase、V-ATPase)は、真核生物の細胞内膜系に広く存在し、プロトンを輸送することで膜内外のpHを調節している。また一部のがん細胞では、V-ATPaseが細胞膜に局在し、細胞間隙を酸性化することで、がん細胞の転移・浸潤に関与することが報告されている。このため、細胞膜に局在するV-ATPaseの機能・構造に関する情報は、疾病理解につながることが期待される。そこで本研究では、がん細胞の細胞膜に局在するV-ATPaseに注目し、Cryo-EM(Cryo-electron microscopy)を用いてその機能・構造を解析する。