研究課題
特別研究員奨励費
現在提唱されている宇宙の標準モデルを観測的に証明することは、現代科学における最重要課題の一つである。 本研究の目的は、月面に電波分光システムを構築することで地球の電離層や人工電波源の影響から地上での観測が難しい周波数帯である1-50 MHz帯を観測し、宇宙の暗黒時代 (ビッグバンから天体形成までの期間)の状態を明らかにすることである。低周波電波受信技術にブレイクスルーを与え、1-50 MHzという超広帯域な周波数帯域で信号を同時に検出可能なシステムを開発し、さらにそれを用いた電波干渉計構築に際する問題点の洗い出し及び解決方法の提案を行う。