研究課題
特別研究員奨励費
本研究はトゲウオを対象に、古代ゲノム解析、飼育実験、モニタリングデータ解析を駆使して、温暖化に伴う集団動態を明らかにする。環境変動に対し、生物集団は絶滅、生息地の移動、適応のいずれかに帰結する。同じ種であっても集団によって異なる帰結を辿ることがあり、その違いが生じる原因を特定するには、過去から現在にかけての集団動態と、その過程における適応進化に関わる遺伝子座のアレル頻度の変動の2つを明らかにする必要がある。本研究では、過去数万年の長期スケールおよび過去20年間の短期スケールの温暖化における、トゲウオ集団の動態を明らかにすることで、環境変動に伴う生物集団の変化のメカニズム解明を目指す。