研究課題
特別研究員奨励費
近年、脳神経系の病気に免疫細胞や炎症が影響することが明らかになっており、特にうつ病や認知症などの疾患では、炎症の影響が注目されている。しかし、これらの病気に対する免疫関連治療薬はまだ開発されていない。そのため、脳神経系疾患と免疫系の関係を明らかにし、治療薬の開発に取り組みたいと考えている。特に注目しているのが、抗炎症性サイトカインIL35で、以前の研究でこのサイトカインを改良し、免疫細胞に効率的に届ける改変型IL-35の開発に成功した。今回は、このサイトカインを用いて免疫系と脳神経系の関連を明らかにするとともに、脳神経系の炎症性疾患に対する免疫関連治療薬として開発したいと考えている。