研究課題
特別研究員奨励費
大気中に浮遊する微粒子 (エアロゾル) は太陽光を直接散乱・吸収し、また雲の生成を促すことで地球の気候に影響を与える。海洋から放出される海塩粒子は発生量が多いため気候に与える影響も十分大きいと考えられているが、その不確実性は大きい。海塩粒子の発生量や化学的性質は時々刻々と変化するため、その動態解明には時間分解能の高いオンライン分析計が必要である。そこで私は海塩粒子をオンラインで定量できるエアロゾル質量分析計を開発してきた。本研究の目的は、開発した装置を改良し実大気中の海塩粒子を観測することで、海塩粒子による気候影響の理解を深化させるための知見を得ることである。