| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
今年度は, 申請当初計画していたように, 比較的安価なトリフルオロメチル源を出発原料に, 新規求電子的トリフルオロメチル化剤の合成を検討した。N-トリフルオロメチルイミダゾリニウム塩が新規求電子剤の候補として選定されたが, その合成検討過程で, イミダゾール類のN-トリフルオロメチル化は, オゾン層破壊能の大きく, その仕様が規制されつつある, ジブロモジフルオロメタンを用いて行われていることが分かった。そこで, 代替法として, まずは, 優れた環境調和性を有するトリフルオロヨードメタンを出発原料に, 求電子的トリフルオロメチル化剤の合成検討を行うことにした。イミダゾール類にトリフルオロヨードメタン存在下塩基を作用させることでN-ジフルオロヨードメチル化反応が進行することを見出した。しかし, N-トリフルオロメチルイミダゾールおよびN-トリフルオロメチルイミダゾリニウム塩の合成に至っておらず, 申請当初計画していた, 試薬の有効性を評価するモデル反応への適用検討については, 研究の進展が遅れている。
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| 今後の研究の推進方策 |
初年度に見出したイミダゾール類のN-ジフルオロヨードメチル化反応を基盤とした, N-トリフルオロメチルイミダゾールおよびN-トリフルオロメチルイミダゾリニウム塩の合成検討を行う。合成した新規求電子的トリフルオロメチル化剤を用いて, 本研究課題であるフェノール類の直接的トリフルオロメチル化反応への適用について検討を行う。また, 新規求電子的トリフルオロメチル化剤としての有効性を調べるため, フェノール類以外の基質(アニリン, チオフェノール, 糖質, アミノ酸など)について, 検討する。
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