本申請研究では、O2と5%以下の低濃度CO2を含む混合ガスとH2を交互に流す非定常操作により、CO2を触媒に吸蔵させて回収し、直接COやCH4へ水素化できる触媒反応プロセスの開発に取り組む。これまで、CaOなどのバルクCO2吸蔵材料と貴金属系水素化触媒を組み合わせた検討例があるが、バルク材料中の炭酸塩をCO2として放出するには高温が必要なため、従来のCO2吸蔵水素化はエネルギー集約的なプロセスであった。本研究では、固体表面にCO2吸蔵能と水素化能を集積した触媒により、低温でのCO2吸蔵水素化に取り組む。
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