この研究は、火星の表面圧力とダストの存在量を同時に測定することで、ダストストームが発生する前、中、後の表面圧力の変化を観測し、そのメカニズムを定量的に評価することを目指す。これまでの研究で、火星の表面圧力を正確に測定する手法を開発したが、表面圧力はダスト量の変化によっても影響を受ける。現在の課題は、ダストストーム期間中の表面圧力変化がダスト量の変化とどのように関連しているかを明確にすることである。そこで、表面圧力とダストの波長特性の違いを利用して、ダストの影響が大きいダストストーム中でも、表面圧力変化とダストの影響を分離する方法を開発し、包括的に表面圧力変化を評価することを目指す。
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