情報社会に必須のデータセンター、原子力における使用済み燃料棒などの安定・安全かつ長期的な運用において、消費エネルギーの少ない冷却手法が求められている。本研究では、鉛直加熱平板上に生じる自然対流(密度差による自発的な流れ)に、微弱噴流を与えた際に生じる波の伝播を利用した伝熱促進手法の開発に臨む。本手法は冷却に用いるエネルギー消費量を1/3程度に削減できる一方、冷却の鍵となる波の連続生成には高精度かつ高確度な噴流制御が求められる。各条件における制御の最適解をその都度求めることはコスト・時間的に現実的でない。そこで本研究では、機械学習を用いた噴流条件の瞬時最適化とそれによる連続的な冷却促進を目指す。
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