本研究では、導電性テザーシステムを用いたスペースデブリの除去における、高精度な評価手法の確立を目指す。テザーはその構造特性上、容易に柔軟な変形を取る。これらの柔軟変形は軌道離脱性能及びデブリ衝突による破断リスクに大きな影響を及ぼし得る。従来は1.テザー柔軟変形の解析 2. 導電性テザーによる軌道離脱性能評価 3. 破断リスク評価 がそれぞれ独立して行われていた。本研究ではこれらの理論を統合し、高忠実な幾何表現に基づくデブリ除去性能/破断リスクの事前評価手法を確立する。さらに本統合理論を応用し、最適なデブリ除去を行う制御則を提案する。
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