光触媒機能の発現においては、励起子(電子・正孔対)が重要な役割を果たす。これまでに行った角度分解EELS解析法を用いた研究では、いままで着目されてこなかった励起子サイズ(電子-正孔の平均距離)が光触媒機能発現の一因子となり得ることを見出した。しかし励起子サイズの実験値と理論値は必ずしも一致しなかった。光触媒機能発現における励起子サイズの役割解明のためには同手法の定量性向上が必要である。 本研究では角度分解EELS解析法の定量性向上に取り組み、励起子サイズの絶対値評価法および解析誤差評価法の確立を行う。また、確立させた手法を用いて光触媒機能発現における励起子サイズの役割の解明を行う。
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